Firebaseの使い続けることによって知る、Googleが提供するBaaSのFirebaseの長所と短所

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この記事は、筆記が長年使い続けた経験からFirebase by Googleのメリットとデメリットをまとめたものです。

Firebaseとは?

Firebaseは、Googleが提供するBackend-as-a-Service(BaaS)のプラットフォームであり、モバイルアプリ開発のための多数の機能を提供しています。

Firebaseは2011年に開発され、2014年にGoogleによって買収されました。

Firebaseは、ホスティング、ストレージ、クラウド機能、機械学習などの多数の機能が含まれており、開発者にとって非常に便利なツールです。

AWSやAzureなどの他のサーバーレスプラットフォームと比較すると、Firebaseは個人開発者にとって非常に使いやすく、小規模なアプリケーションの開発に最適なプラットフォームです。

AWSはサービスの種類が豊富であり、世界中で最も利用されているサーバーレスプラットフォームの1つです。

しかし、AWSは主にビジネス向けであり、大規模な開発プロジェクトに向いています。

Firebaseは、個人開発者向けに特化しており、開発者がWebサイトやランディングページなどを手軽に、そしてスピーディーに公開することができるFirebase Hostingの機能があります。

モバイルアプリ開発に必要な機能も豊富に備えており、個人開発者にとって優れたプラットフォームと言えます。

容量制限は?

Firebaseは、他のサービスと異なり、基本的に無料で提供されますが、データの使用量に応じて従量課金制となります。

無料プランでは、ストレージが1GB、転送量が10GBまでとなっていますが、これを超えると追加料金が発生します。

実際に、あるベンチャー企業の創設者は、たった1日の利用で700万ドル以上の請求をされたという恐ろしい事例も報告されています。

ただし、料金プランは柔軟で、個人開発者であれば、通常は必要な容量は少ないため、無料プランでも十分に使用できます。

私自身も、開発したアプリケーションを更新しても、常にストレージ容量が余っている状態です。

Firebaseの容量制限について詳しく知りたい場合は、下記の公式サイトを参照してください。

Firebase Pricing

それでは、Firebaseのメリットを紹介します。

Firebase向けのGoogle アナリティクス

Firebase向けのGoogleアナリティクスを利用することで、リアルタイムのカスタムレポートを通じてユーザーの行動を追跡することができます。

また、Firebaseは最大500の個別のイベントに関する無制限の無料レポートを提供しています。

このFirebase向けのGoogleアナリティクスを使用することで、Google広告、Admob、TradeMobなどのさまざまな分析パートナーを追跡し、簡単に統合することができます。

これにより、ビジネスの成果やユーザー行動に関する深い洞察を得ることができます。

Firebase向けのGoogleアナリティクスは、ビジネスの成長にとって非常に重要であり、マーケティング戦略の決定にも役立ちます。

例えば、アプリの利用状況に関する情報を得ることで、ユーザーエクスペリエンスを改善するためのアクションを取ることができます。

さらに、Firebaseは継続的に改善されており、新しい機能やアップデートが追加されています。

例えば、Firebase Performance Monitoringは、アプリのパフォーマンスに関するデータを収集し、改善するためのヒントを提供する機能があります。

Firebase向けのGoogleアナリティクスを使用することで、ビジネスの成長やユーザーエクスペリエンスの改善に向けた具体的なアクションを取ることができます。

これにより、競争力のある市場で成功するための重要な手段となります。

DatabaseとFirestore

Firebaseの最大の強みは、インフラ周りの機能でしょう。

Firebaseは、ユーザー認証やバックエンドの機能を提供しており、これを使うことでインフラ周りやバックエンドを構築する必要もないため、Webサービスの構築が容易となっています。

ユーザー認証は、Firebaseの使いやすいSDKと既製のUIライブラリを使用することで、認証プロセス全体を簡単にセットアップできます。

Firebaseでは、ユーザーは電話番号、メール、Google、およびFacebookアカウントで認証可能となっています。

Firebaseはもともと、Realtime Databaseとして開発されましたが、現在でもリアルタイムデータベースは主要な機能の1つとなっており、データをJSONとしてリアルタイムで保存します。

Firebaseのリアルタイムデータベースの主な利点は、デバイス上のローカルキャッシュを使用して行われた変更を保存することにより、オフラインで動作することです。

アプリの接続が再開されると、データが同期されます。

また、バックグラウンドでの接続を可能にするCloud Firestoreと呼ばれるデータベースサービスもあります。

Firebase向けGoogleアナリティクスを使用することで、リアルタイムのカスタムレポートを通じてユーザーの行動を追跡できます。

Firebaseを使用することで、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションを迅速かつ簡単に構築できます。

これは、Firebaseが広範囲にわたる機能を提供することによるものです。

例えば、Firebaseは、クラウドホスティング、ストレージ、クラウドファンクション、通知、アナリティクス、パフォーマンスモニタリング、テスト、認証などの機能を提供しています。

Firebaseの機能は、開発者がアプリを素早く構築し、より効率的に開発することを可能にするため、ますます人気を集めています。

Firebase Dynamic Linksは、マーケティング担当者が、ソーシャルメディア、電子メール、ウェブなど多様な外部チャネルでアプリを宣伝するためのスマートURLです。

この機能の最も優れた点は、アプリのユーザーだけでなく、アプリをインストールしていないユーザーにも利用可能なことです。

Firebase Dynamic Linksは、常時SSL化を無料で提供しており、独自ドメインの追加も可能です。

これにより、ユーザーは安心してリンクをクリックし、情報を共有できます。

また、動的リンクは、リンクがクリックされた場所や時間、デバイスの種類などの情報を収集することができます。

この情報は、マーケティング担当者がより効果的なキャンペーンを立てるために役立ちます。

最近の調査によると、モバイルユーザーは、検索エンジンを使用するよりも、アプリをダウンロードするために直接アプリストアにアクセスすることが多いという結果が出ています。

Firebase Dynamic Linksを使用することで、ユーザーはアプリをより簡単に見つけることができ、アプリ開発者はより多くのダウンロードを得ることができます。

Firebase Dynamic Linksを使って、アプリのダウンロード数を増やし、アプリのユーザーエクスペリエンスを向上させましょう。

セキュリティ

Firebaseは、セキュリティルールと呼ばれる機能を提供しています。

この機能を使うことで、Firebase Authenticationと連携して、アプリケーション内でアクセス可能な情報を指定できます。

これにより、不正なアクセスを防止することができ、セキュリティ上のリスクを最小限に抑えることができます。

Firebase Authenticationは、ユーザーの認証情報を簡単かつ安全に管理できる機能です。

Firebase Authenticationを使うことで、メールアドレスやパスワード、ソーシャルメディアのアカウント情報などを使用して、ユーザーを認証することができます。

Firebaseのセキュリティルールは、Firebase Authenticationと連携することで、アプリケーション内でアクセス可能な情報を細かく制御することができます。

これにより、不正なアクセスや情報漏洩を防止することができます。

例えば、データベースに保存されている特定の情報にアクセスするためには、特定の条件を満たすユーザーにのみアクセスを許可することができます。

つまり、「Firebase Authentication」と連携し、アクセスできる情報を指定することが出来るのでセキュリティ上に関しては十分に安心して良いかと思います。

Firebaseのセキュリティルールを適切に設定することで、アプリケーションのセキュリティを強化することができます。

セキュリティに関する知識がなくても、Firebaseのドキュメントを参照することで、簡単に設定することができます。

関連するお勧めの記事としては、Firebaseのセキュリティに関する公式ドキュメントがあります。

これには、Firebaseのセキュリティルールの設定方法や、Firebase Authenticationの使い方などが詳しく説明されています。

Firebaseを使ったアプリケーションのセキュリティを強化したい場合は、ぜひ参考にしてみてください。

Firebaseのセキュリティに関する公式ドキュメントを直接URLを貼りたいのですが、Firebaseのドキュメントには頻繁に変更が加えられているため、リンク先が変更されてしまっている可能性があります。

最新のドキュメントにアクセスするためには、以下の手順を試してみてください。

1. Firebaseの公式サイトにアクセス

Firebase公式ドキュメント(日本語対応)

2. ナビゲーションメニューから「ドキュメント」を選択します。

3. 「Firebaseのドキュメント」ページが表示されたら、左側のメニューから「セキュリティ」を選択します。

4. 「セキュリティ」ページには、FirebaseのセキュリティルールやFirebase Authenticationのセキュリティに関する情報がまとめられています。

以上の手順で最新のFirebaseのセキュリティに関するドキュメントにアクセスできると思います。

デメリットも…

先述した通り、Firebaseは元々リアルタイムデータベースとして開発され、その後、2018年にNoSQL型データベースがリリースされました。

このNoSQL型データベースは、より複雑で階層的なデータを処理でき、高速なクエリ処理を実現しました。

また、データは複数の地域のデータセンターで共有されるため、信頼性が高く、優れたパフォーマンスを提供し、グローバルなスケーリング機能も備えています。

これにより、Firebaseはリアルタイムデータベースよりも高機能なデータベースに進化しました。

ただし、Firebaseにはまだ問題点があります。

大規模で複雑なデータベースを開発する場合、更新や削除などの処理が弱点となっています。

また、Firebaseにはサーバーがないため、ユーザーデータをエクスポートすることができません。

さらに、Firebaseに対応できるエンジニアは少なく、ドキュメントや参考書が不足しているため、学習が困難という問題もあります。

公式のドキュメントは和訳されましたが、他の多くの参考書などは、英語が多いのが現状です。

英語が苦手な方にとっては扱いづらいかもしれません。

しかし、Firebaseを学習することで、今後のキャリアに大きな強みを持つことができます。

Firebaseは、Googleが提供するサービスであり、Google Cloud Platformの一部でもあります。

Google Cloud Platformは、現在急速に普及しており、Firebaseの知識を持つことは、Google Cloud Platformを扱うための基礎となるため、将来的には求められるスキルとなる可能性が高いです。

最後に

Firebaseは、素晴らしいバランスを持ったプラットフォームです。

アプリケーションの構築、リリース、監視、操作を容易にするための機能が満載であり、総合的なサポートを提供しています。

ただし、Firebaseは小規模なアプリケーション向けに最適化されています。

最終的な選択は、あなた自身のニーズに合わせて決める必要があります。

MongoDBや他のデータベースとFirebaseを比較して、データベースから最も受け入れられるオプションを選択することが重要です。

FirebaseとMongoDBは、独自の特徴と統合スペースを持っているため、それぞれのメリットを考慮して判断する必要があります。

Firebaseに関する公式ドキュメントやブログを積極的に読んで、実際にFirebaseを使用してみることをお勧めします。

Firebaseは多機能なため、実際に使用しながら学ぶことが必要です。

Firebaseを使用する際には、その特徴や問題点を理解し、適切に活用することが重要です。

以上を踏まえ、筆者は、Firebaseは優れたプラットフォームであることを強調したいと思います。

本日は以上となります。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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