30〜40代や50代以降のキャリアチェンジ者に向けたプログラミング学習のコツと成功の秘訣
この記事では、30〜40代または50代以降でプログラミングへのキャリアチェンジを考えている読者様に向けた記事となっております。
30歳でコーディングを学び始めたばかりの方でも、40歳でソフトウェア エンジニアになる方でも、50歳で再訓練する方々に、30代半ば現役プログラマーの私があなたに後押し出来ればと思っております。
プログラミングはハードなスキルを必要とする分野です。
まず、人によって効果的な方法は異なりますが、キャリア全体を通じて、常に新しい問題に頻繁に遭遇するため、必要とされる最小限の独学が常にあることを覚えておいてください。
プログラミングは最終的には独学です。
ソフトウェアエンジニアの年齢制限
中年でソフトウェアエンジニアリングに興味がある場合、ある時点で「ソフトウェアエンジニアになるには歳を取りすぎているのではないか?」と自問したことがあるかもしれません。
年齢差別は現実のものであり、他人の偏見を克服するのは難しい場合があります。
一部の業界では一般的な入社年齢制限が設けられています。
あなたが、人生の後半でキャリアを変えることを計画している場合、ソフトウェア開発者の年齢制限について大まかな考えを持つことは重要です。
ソフトウェア開発者になるのに年齢制限はあるのか?
これに関しては、ソフトウェア開発者に年齢の上限や下限はなく、いつでも業界に入ることはできます。
ですが、プログラマーの(90% )は45歳未満がほとんどです。
これは日本だからという事ではなく、世界共通でもあります。
業界で働く人々のタイプについては多くの固定観念があり、年配の開発者は仕事を見つけるのがより難しいと感じているという報告は数あります。
つまり、これは誤解と固定観念に基づいています。
例えばあなたが40歳以上で、ソフトウェアエンジニアになることに興味がある場合は、これらの神話に気をとられないようにすることが不可欠です。
「すぐに仕事を得るという考えを捨てなさい。」
あなたのことを考えない人もいます。
しかし、人生経験や知恵を大切にする人も中にはいます。
そこには素晴らしい仕事があります。
しかし、それに到達するには時間と労力そして忍耐がかかりますが、それは良いことです。
これが簡単なら、誰もがそれを行う事でしょう。
先述した通り、ソフトウェアエンジニアに年齢制限はなく、テクノロジー業界はあらゆる年齢の人を受け入れています。
しかし、ソフトウェアエンジニアリングの人口統計は偏っており、若者が非常に多くなっております。
これは、データがあります。
2022年でのStack Overflowの調査では、プロの開発者のうち、45歳以上であると報告したのは(10%)未満でした。
Stack Overflowはコンピュータや情報技術、特にプログラミング技術に関するナレッジコミュニティです、プログラマーに特化したQ&Aサイトであり誰でも質問や投稿が可能です。
世界中のエンジニアの(80%)がプログラミング中に何かしらの問題が発生した際は、このStack Overflowにアクセスします。
また、調査で回答者の(81%)が毎週Stack Overflowにアクセスし、(53% )が毎日アクセスしています。
上記のようなデータから、この業界は40歳で開発者になりたい人を歓迎していないと推測するのは簡単です。
統計がどうでもいいとしても、プログラミングは年齢の影響を大きく受ける分野なのは変わりません。
エンジニアになるのに最も最適な年齢は20代です。
進歩し、キャリアのはしごを上るのに最も多くの時間を与えてくれます。
しかし、これは30〜40代または50代でキャリアを変えようとしている人々が新しいスキルを学ぶことを思いとどまらせるべきではありません。
業界のほとんどの人が非常に若いのにはいくつかの理由があります。
テクノロジーは急速に変化しているため、ほとんどの人が大学などで学んだことは、数年後にはすでに時代遅れになっています。
業界自体も、世界で最も急速に成長している業界の1 つであり、より多くの人々が参加することを奨励しています。
ソフトウェアエンジニアリングを退職する人の数は、入社する人の数よりもはるかに多くなっております。
これらの人々のほとんどは若いので、平均年齢は大幅に低下しています。
ですが、プログラミングの最大の利点は、何歳からでも基本を学べることです。
あなたが40代で、仕事を楽しんでいないなら、プログラマーになるのに最適な時期は今です。
年齢に関係なく、常に多くの機会があります。
ある、海外の記事で42歳でWeb開発者になった男性の記事を読んだ事があります。
彼は、4人の子供の父親でありながら、薬物中毒と闘い、新たな道としてソフトウェアエンジニアとして目標を達成したというお話しです。
日本ではTVのCMで話題になった、81歳の女性が独学でゲームアプリ開発者として世界最高齢のエンジニアとなった方もいます、彼女は「アナログ時代を生きてきた私たちシニアが、デジタルのスキルを身につければ鬼に金棒です」と述べていました。
つまり、彼女が伝えたいことは、年齢に関係なく、シニア世代の人々もデジタルのスキルを学ぶことで新たな可能性を追求し、成果を上げることができるということです。
彼女自身が81歳という高齢でありながら、独学でゲームアプリ開発者として成功したことは、年齢による制限や障壁があっても、情熱や努力によって技術を習得し、夢を実現できることを示しているということです。
あなたが別の分野で豊富な経験をお持ちであれば、ソフトウェアエンジニアとしてすぐに進歩することは難しくありません。
現在の仕事に不満がある場合、この分野に興味があり仕事が好きなら、ソフトウェアエンジニアリングに挑戦する価値があります。
どんなキャリアにも完璧な年齢はなく、すでに習得している経験が大きな影響を与えます。
ですが、もちろんあるキャリアから別のキャリアに移行するときに、別の方法で対処しなければならないリスクがあります。
年齢制限だけではなく、考慮すべき多くの要因があり、リスクを冒すかどうかはあなた次第です。
それら要因を見ていきましょう。
時間管理
プログラミングスキルの勉強または復習には、間違いなく時間管理が必要です。
時間を確保して基本を学ぶ必要があります。
特に、スクールを受講することにした場合は特にそうです。
まったく勉強せずに技術応募は可能なのか?
もちろん可能ですが採用される可能性は、ほぼありません。
しかし、勉強を終えるまで応募するなと言っているのではありません。
勉強と仕事への応募を同時に行う必要があります。
これは、すでに社会人として働いてる人や育児などに時間をとられている方にはかなりのハードルとなります。
働きながら、勉強を続けかつ転職活動をしなければなりません。
再訓練の場合では時間がかかります。
プログラマーになるには、1年間で最低でも(1200時間)の学習が必要と言われています。
プログラマーは、コード行を覚えること以外にも心配する他のことがたくさんある為です。
コーディングを学ぶことは簡単ではなく、一定の期間にわたる一貫した努力が必要です。
空いた時間に新しいことを学ぶことに時間を費やさなければならないでしょう。
給与
妻子持ちや父子家庭の方は、特に注意が必要です。給与に関するリスクについてご説明します。
日本の企業では、給与水準が一般的に低いことが多いですので、その点を念頭に置いてください。
エンジニアの給与が高いというイメージは、海外の一部の例外的なケースによるものであり、実際の日本企業では広告宣伝の一環として使われることがあります。
ただし、あなたの技術的なスキルレベルが高い場合には、異なる状況も考えられます。
たとえば、アメリカではエンジニアの平均年収は93,817ドル(約1,000万円〜1,200万円)です。
一部の国では、エンジニアという分野は、人手不足により貴重な人材として扱っています。
海外のエンジニアの平均年収は国によって異なりますが、一般的には日本企業よりも2倍程度高い傾向にあります。
ただし、初めての役職でスキルが平均的な場合、通常の新入社員の初任給とあまり変わらない可能性もあります。
エンジニアとしてのキャリアをゼロからスタートする場合、給与水準は職種によって異なりますが、前職からの給与と比べて低い水準でスタートすることが一般的です。
そのため、キャリアチェンジを考える際には、現在の給与と比べて低い水準でスタートする覚悟が必要です。
将来的に給与を2倍にするという目標に向かってリスクを冒すか、現在の道にとどまるかを慎重に判断する必要があります。
自分の状況や目標に合わせて、将来の展望や経済的な安定性を考慮し、計画を立てることが重要です。
資金
追加の資金が必要になります。
これは独学では、当てはまらない場合があります。
つまりは、スクールに使用するか、仕事を辞めてテクノロジー業界に参入することを決めた場合、またはリスクを負うために必要な追加の資金を使用する場合となります。
家族の生活を維持しながら、費用を前払いするのは難しい場合があります。
また、大学へ進学し、コンピューターサイエンスの学位を取得してソフトウェアエンジニアとして再訓練することにした場合、その費用は莫大となります。
もちろん、大学だけが選択肢ではありません。
あなたのスケジュールに合わせて技術トレーニングをより柔軟にするために使用できる戦略はたくさんあります。
・ 毎日少しずつ学ぶ
・ いつでもどこでもできるオンラインコースを選ぶ
・ 最も生産性が高い時間を特定する(時間帯、曜日など)
以下は2022年でのStack Overflow学習方法調査結果です。
45歳以上の回答者は本から学んでいる可能性が最も高く、それより若い回答者はオンラインで学んでいるそうです。
ソフトウェアエンジニアになるために必ずしも特定の種類の学位や資格が必要なわけではありません。
また、ソフトウェアエンジニアリングの資格は絶対に必須ではありませんが、ほとんどのソフトウェア開発者およびエンジニアは、少なくとも何かしらの資格を取得しています。
資格がなくても開発者になることは可能ですが、少なくとも資格を取得していなくても仕事に就くには、優れたプログラミングスキルと開発の実績が必要です。
自分で物を沢山作って下さい。
新しいコーディングキャリアのスキルを試す確実な方法は、独自のプロジェクトを開始することです。
ソフトウェアエンジニアリングに関連する分野で貴重な経験があれば、それは年齢や学歴よりも重要です。
学ぶ意欲
ソフトウェアエンジニアを目指すなら、学習意欲が不可欠です。
就職や転職に成功したとしても、最初の役職に就いた後も学び続けることは欠かせません。
テクノロジーの進化に合わせて、常に改善と適応を続ける必要があります。
数年前に学んだ知識が役に立たなくなる可能性もあります。これはどのエンジニアにとってもイライラすることかもしれませんが、年齢に関係なく起こり得るものです。
学ぶことが好きでなければ、この分野は向いていないかもしれません。
ソフトウェアエンジニアとしてスキルを向上させるためには、最新のトレンドに積極的に追いつく必要があります。
新しいことを学ぶことが楽しいと感じるかどうかを理解することは重要です。
「この歳になってもコーディングの方法を学べるだろうか」と疑問に思っている方も多いかもしれませんが、この分野では常に新しいことを学ぶ必要があるため、時間がかかることもあります。
学習を始める前に、なぜエンジニアとしてコーディングをしたいのか、自分の動機と目標を明確にすることが重要です。
プログラマーはコードを暗記する必要はありません。コーディングスキルは実際にコードを書くことで自然に身につきます。
実際に手を動かし、自然に身につけるべきです。
スキルを最新の状態に保つための方法を見つけることも重要です。
学んだことを吸収し、ソフトウェアエンジニアとして定期的にアウトプットすることも大切です。
定期的にブログを書いたり、日記を書いたり、ドキュメントを作成する必要があります。
また、一般的な書面によるコミュニケーションスキルを保つために必要なことは何でも行うべきです。
書くことは自分の問題について考える助けになり、それをチームや将来の自分と効果的にコミュニケーションする手段となります。
技術的なスキルだけでなく、優れた書面によるコミュニケーションは、ソフトウェアエンジニアにとって重要なスキルの一つです。
Web開発の分野は常に進化しており、退屈になることはありません。
年齢に制限はありませんので、この分野を楽しんでいただければと思います。
業界の知識
技術職に応募する場合、単に優れたコーディングスキルだけでなく、その分野の専門家としての知識も重要です。
まず、私たちが「エンジニア」と呼ぶ人々が何を意味するのかを正しく理解する必要があります。
エンジニアは単にコンピューターだけでなく、橋やトンネル、建物や道路、車や飛行機、化学薬品や人工知能、宇宙機器や電子機器、ソフトウェア、スポーツ用品、食品、人工身体部品など、多岐にわたる分野で活躍しています。
エンジニアは、問題解決者としての役割も果たしています。自分の得意な分野において、数学や科学、技術を駆使して課題に取り組み、解決策を見つけ出します。
業界について深い知識を持つことも、エンジニアにとって重要です。
さまざまな分野でキャリアを築くことが可能であり、そのためには初歩的なステップとして、業界についての知識をしっかりと学んでいく必要があります。
アドバンテージ
中年がITのキャリアをスタートする場合、若者と比べて特別な利点があります。
先ほど触れた通り、あなたは既に持っているスキルがあります。
あなたは様々な分野で成功を収めてきたはずです。
これまでの業界知識とスキルを活かすことで、この業界に参入することができます。
あなたは既に職場での経験が豊富で、ベテランです。
苦手なことや得意なこと(長所と短所)を、若者よりも深く理解しているはずです。
これはキャリアパスを選択する上で有利です。
テクノロジーの世界には、開発者やデザイナーだけでなく、さまざまな職種が存在します。
あなたのこれまでのキャリアと習得したスキルによって、これらの職種のいずれかに自然に適応する可能性があります。
時間をかけてさまざまな選択肢を考え、過去の経験がどのように役立つかを考えてください。
また、エンジニアはコーディングだけでなく、コミュニケーション力も必須です。
あなたは既に多くの人とのつながりを持っています。
中にはIT業界で長く活躍している知り合いもいるかもしれません。
これは、最初の開発者やソフトウェアエンジニアの仕事を見つける際に役立つ紹介につながるかもしれません。
また、転職しエンジニアになった後にもアドバンテージはございます。
豊富な経験と洞察力です。
中年やシニアの方は、長年の職務経験から得た洞察力を持っています。これにより、問題解決やプロジェクト管理などの重要なスキルを磨いています。また、過去の業界知識やビジネス経験を活かし、戦略的な視点で業務に取り組むことができます。
また、他の分野での経験が新たなアイデアや創造性を生み出すことができます。
そのため、あなたは若者より多様な知識と視点を持っています。
中年ならではの利点はたくさんあります。
それらを最大限に活かして、この分野で成功してください。
個人プロジェクトの構築
必ずしもキャリアを変える必要はありません。
特定のテクノロジー(技術)にコミットせずに手を出したい場合は、個人プロジェクトを構築するのが最適です。
自己ホスト型の個人ポートフォリオWebサイトまたは単純な予算管理ツールを作成することは、素晴らしいスタート地点となります。
ヒントは、ポートフォリオを構築するときは、量よりも質に重点を置いてください。
ですが、プロジェクトの詳細はあなた次第となっております。
HTML・CSS・JavaScriptを使用した黄金トリオがございますが、コーディングフレームワークの広大なエコシステムに少し怯えている場合はScratch
を検討してみて下さい。
もともと子供向けに設計されたScratch
は、年配の大人が嘲笑するものではありません。
この言語により、開発者はオンラインのインタラクティブコミュニティ内でインタラクティブメディア、アニメーション、ストア、およびゲームを作成できます。
MITメディアラボによって開発されたScratch
は、年齢に関係なくコーディングへの穏やかな導入を提供してくれています。
最後に
何歳になっても、プログラミングにキャリアチェンジするのは本当に気が遠くなるような気がします。
人々は皆「価値のあるものは簡単に得られるものではありません」。
これは、年齢に関係なく決して簡単なことではありません、あなたにとって大きな目標となるでしょう、水滴石穿の気持ちで挑んで下さい。
小さな努力でも根気よく続けてやれば、最後には実を結びます。
テクノロジーは、独自の専門用語や文化などを備えたまったく新しい別世界です。
これは私がこの分野にいる理由の一つでもあります。
数十年の人生経験を持つ大先輩の人なら知っているように、私たち皆が最も後悔する瞬間は、挑戦して失敗した瞬間ではなく、最初から挑戦しなかった瞬間だと思います。
今始めるかどうかに関係なく、時間は過ぎていきます。
しかし、遅すぎるとは思わない事です。
どの年齢でもプログラマーになることは可能です。
あなたがしなければならないのは、挑戦することだけです。
もしテクノロジーがあなたの情熱に火をつけるものなら、あなたはそれを試してみる価値があるはずです。
本日は以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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